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最近の住宅のトレンドは、‘自然素材とムク材’そして‘梁などの現し仕様’です。
自然素材とは、まさに自然界にあるものが原料になっていて代表的な物に、珪藻土や漆喰壁などがあります。又、ムク材は木質の天然素材です。代表的な物では、フローリングや天井などに張る板などがあります。
まず、自然素材と呼ばれる物はピンからキリまであるという事を知っておきましょう。
例えば珪藻土や漆喰。
吸湿性能があり健康住宅といっている住宅では必ず使われています。
元々、珪藻土とは藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)です。
水分や油分を大量に保持する事が出来るので、土壌改良や流出した油を回収するために用いる事が多い素材です。住宅では、昔からその保湿性や吸湿性を利用して壁に塗られていたそうです。
同じく漆喰も昔から使用されてきた建築素材です。
原料は、石灰に麻の原料を混ぜ海草などから得られるものを接着剤として水を加え完成します。
こちらも防火性や調湿性に優れ、外壁などに多く用いられてきました。
調湿性能では、珪藻土よりもむしろ漆喰に分があるようです。
しかし、ここからが問題。
漆喰などでは製品に優劣はあまりないようですが、珪藻土は違います。
価格によって含有量に違いが出るからです。もちろん価格の安いものは調湿性能の多くは望めません。しかし、内容などは言わないのがこの業界の悪しき点。
何でもかんでも‘珪藻土’と一括りにしてしまいます。
以前、他の会社でリフォームをするというお客様とお話をした際に「珪藻土を塗るんです」とお話されたので、「おいくら位の珪藻土を塗るのですか?」とお聞きしたところ、「1u5,000円くらいらしいです」とお答えになったので「それはほとんど珪藻土が入っていない商品だと思いますよ」とお話したところ、「種類があるんですか?」と聞かれました。
そうです!そのリフォーム会社では種類によって含有量が違う事も価格帯にバラツキがあることも教えていなかったのです。リフォームの実態はそんなものなのかも知れません。
そのお客様は「聞いてよかった。決めてしまったのですが早速聞いてみます」といって帰られました。
自然素材は、私自身も良いものだと思います。
しかし本物は高くて当たり前なのです。
そして最大の問題は、調湿性能がほとんどの人が感じる事(比較する事)は出来ないという事です。
自然素材を使用する場合は、業者の言いなりにならず、何故自然素材を使いたいのか?それによりどのような効果を得たいのか?という目的意識を持ってご自分で調べ、業者に伝える事がベストです。
リフォーム業者や町場の大工さんほど無知なプロはいませんから。
さて次は、ムク材。
一口にムク材といっても素材だけでも木の種類分だけあります。
しかも同じ木材でも産地によって特性が変わります。大きく分けると北洋材と南洋材になります。
私たちの住宅でも1階などの床材はムク材を使用していますが、私のこだわりは北洋材です。
南洋材の多くは南アジア産です。
南アジアですから、温暖、いや暑い地域の木という事です。
同じ材料でも北洋材とでは、木の硬さが違います。容易にキズの付く床はお好きですか?
日本人であるあなたは「いやです」と答えるはずです。そして、私も同じ答えです。
北洋材は、寒い地域の木ですから表皮が硬くキズなどには特に強いという特徴があります。
しかし、それ以前にムク材という事は‘木が生きているわけです’、曲がったり反ったり・色が変わったりという自然現象が起きる事を念頭に於いて採用するべきです。
多くの日本人は、隙間が開いたりするとクレームをつける方が多くいます。
生きているわけですから、当たり前の現象なのですが現状ではそのような事を良く耳にします。
建てる側も、たぶん説明をしていなかったのでしょうね。
もちろん製品事態でも細工をして曲がりや反りを軽減できるようにしていますが、施工段階でも最善の施工をしているはずです。(?)
国内の合板フロアよりも最低で1.5倍は高い商材です。
木の質や特徴を良く知った上で採用するべきでしょう。
最後にお手入れです。
ムク材は、自然塗料や自然ワックスを塗る事しか出来ません。
簡単なワックス掛けというわけには行かないわけで、お手入れも半年に一度は自然塗料や自然ワックスを塗らないと当初の状態を保てません。
私たちは、お施主様にお手入れが出来るか?という事もお聞きして採用をしています。
そうでないと、経年変化や多少の空き、床鳴りがクレームに結びつくからで、私たちとは関係のないところでせっかくの信頼を裏切る結果を招きたくないからです。
以上のように、素材の良いところ悪いところをきちんと把握し、説明が出来なければ建築のプロとしては失格です。時代の流れや一時の流行に流されてはいけません。
前にも書いたように「何故必要なのか?」「それによりどのような効果が得たいのか?」という事を明確にした上で選定・採用するようにしましょう。
今回は、非常に長い文章になりました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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